網針(もうしん)とは写真(上左)中にあるとがったもので、このあたりでは「あぐり」と呼んでいます。投網を編む際に欠かせない道具であり、この「あぐり」に糸を巻いて網を編みます。
大きさにもよりますが、1本150円程度で売られています。
目板(めいた)とは、網を編む際に編み目の大きさを揃えたり、確認したりするために使います。編み目の大きさは昔から「分(ぶ)」や「寸(すん)」という単位を用いており、加勢川周辺で使用する投網はだいたい7分から1寸程度の大きさです。
これは販売されていませんでしたので、自分で造る必要がありました。
※1分は0.303cmであり、10分で1寸(約3.03cm)
これが無くては補修することができない「糸」です。ナイロン製、ポリエチレン製などいろいろな糸があり、目的や機能によって使い分けます。加勢川周辺で使用される網はナイロンテグス(釣り糸)の4号から10号までの糸を使用することが多いです。
写真には掲載されていませんが、ハサミとカミソリは糸を切ったりするのに必要です。
写真ではさりげなく写っていますが、黒っぽい布を網の下に敷くと手元や網が見やすくなります。投網がナイロンテグス(釣り糸)であるため、見えにくく、特に歳をとるとさらに見えにくくなるみたいです。